2012年12月20日

猫の神様


数年前に図書館で借りて読んだ
「猫の神様」 東良美季著



もう一度読みたくなってレンタルしました



雨の中、途切れなく泣く二匹の猫を
一人暮らしのアパートに連れて来た
孤独なライター

しかし、猫との幸せな日々は永く続かなかった
猫たちは病に倒れ、相次ぎ逝ってしまう

人間の世界に神様がいるとは思えない
でも猫の寿命はきっと「猫の神様」が決めている

猫との静かな日々の移ろいを綴る心の物語



前に読んだ時は
ウチの猫達が若くて元気でした

「飼い猫を失うとつらいんだなあ
いつか自分もこんなに悲しい思いをするんだろうか」
と思った記憶があります



「猫と暮らし、彼らを愛したことがある人間にとって、

その死は、深く愛したぶんだけ、

恐ろしいほどに辛く悲しい。

でも、彼らは僕たちの胸に傷を残すことは決してない。

あのふわふわと柔らかくて温かく、

愛しい記憶だけを残してくれる。

二匹の相棒たちと過ごした十数年は、

今思い返すとまるで夢のような幸せな日々だった。

その時間は、もう二度と帰っては来ない。

けれどその代り、

思い出だけは消えることはない。

僕はいつまでも、猫たちが残してくれた記憶を

抱きしめていくだろう。」

ずしりと心に響くこの文章を読んだ時
この本は手元に置いておきたいと思いました

著者のブログを見ると
偶然、5年前に出版したこの本が
先週文庫本になったばかりで
すぐに本屋で購入する事ができました



シズが遠くに行って寂しいと思った時
この文章を読むと
心が癒されて温かくなっていきます


  


Posted by サスケ母 at 18:21Comments(0)