2011年12月19日

シロ


シロは雑種の雄犬で
私が25歳から41歳の16年間
家族でした。



12歳で初めてトリミングしてもらい
「ジャングル大帝レオ」みたいと言われた頃です。


本当はシロには「サスケ」と名付けようと
決めていましたが

可愛らしい仔犬は近所の子供達から
シロ(白いので)
と呼ばれて
シロは自分の名前と思い込んでしまいました。

犬と家族だったのは
シロが最期です。

子供の頃からウチには絶えず犬が居ましたが
シロだけは私の意志でウチに来て
私と一番長く過ごした犬でした。

一緒に走って、かくれんぼしたり
見つけて笑いながら走り寄って来た顔を
今もはっきりと
覚えています。
いえ、どんな場面も
はっきりと覚えています。

シロとの想い出は多すぎて
胸から溢れる程です。

犬好きの父と
よくシロの散歩を取り合ったものでした。
結局朝晩2回ずつなんて事もありました。

シロが10歳の時
私が家を出て
父と母がシロと一緒に居てくれました。



20年前、姪のNちゃんと
耳毛がフサフサ~
テリアが入っているから大きくならないよ
っと言われて里親になりましたが
中型犬ほどの大きさになりました。


時が過ぎ

実家に帰ると
シロが年老いていく姿に
悲しくなっていきました。

散歩の途中で歩けなくなって
座り込んでしまったシロを
泣きながら抱えて帰った事もありました。

シロが16歳の冬
母の腕の中でシロは虹の橋に行き

その3週間後

父と一緒に天国に行きました。

シロが虹の橋に行ってすぐ
母が倒れて入院
すでに父も入院していたので

シロはもう分かっていたのだなと
感じました。

賢い子だったから

もう、この家には
自分を散歩に連れて行ってくれる人が居なくなる
自分にゴハンを用意してくれる人が居なくなる

そう、分かっていたのだと
思いました。

父に付き添っていた病院でシロの死を知らされ

父に悟られない様にして
実家に戻り
シロを抱きしめて

泣きながら庭に穴を掘りました。

シロを葬って
すぐにまた父の所に戻らなくてはなりませんでした。

シロの体調が良くない事を知っていたはずの父は
最期まで
シロの事を
私に尋ねる事はありませんでした。

父もまた
分かっていたのでしょう。

私は
シロと父が毎日散歩をしながら
きっと
私を待っていてくれている
と信じていて

一人で死ぬことが怖くなくなりました。

今日はシロの8回目の命日です。



  


Posted by サスケ母 at 19:18Comments(6)