2015年02月16日

サスケの旅立ち


2月12日午後2時35分
サスケは母の腕の中から
虹の橋へと旅立ちました



その日は暖かないいお天気で
予定を前日に済ませて
一日中サスケと過ごそうと決めていました

ほとんど寝たきりになった一週間は
辛そうな時もあり
苦しみから逃れようとするかのように
何度も立ち上がり歩こうとしていました
その時が近づくまで
起き上がろうと頑張っていました

仔猫のような鳴き声をして
いよいよかもしれないと思い
そっと抱き上げ
「もうがんばらなくていいよ、サスケ」
と話しかけ
何度も名前を呼んでいるうちに
大きな呼吸を二つして
上下に動いていたお腹の動きが止まり
エメラルドグリーンの大きな瞳から
光が失われていきました



「お疲れさん、サスケ
えらかったよ
よく頑張ったね」

そう言いながらサスケの目を閉じました

仕事場にいるオトウサンに電話をして
サスケが旅立った事を告げました
言葉にすると涙が出てきました

ああ・・・本当に逝ってしまったんだと
胸が押しつぶされそうでした

それから
サスケの体を綺麗に拭いてブラッシングしてやりました
まだ温かい体を抱いて
大好きだったベレンダに出て
一緒に外の空気を吸い
景色を眺めました

いつもと変わりない空
いつもと変わりない風景なのに
サスケはもう元気に動いてはくれない事が
悲しくて仕方ありませんでした

最後は苦しまず安らかに旅立てた事が救いでした
お葬式をしていただいた慈光院のご住職に
「この子は笑っているようだね」と言ってもらえました

14年間の思い出は多すぎて
今もサスケの気配がして
サスケの事で頭がいっぱいの状態です


新聞を読んでいると
必ず上に乗って来て邪魔をされたね


台所に立って食事の用意を始めると
必ず何か言いながらじっと母の顔を見つめていたね

外出から戻ると
必ず迎えに来てくれるのはサスケだけだったね

朝歯を磨いていると
なぜか必ず撫でてくれと脚元にすり寄ってきたね



サスケとの出逢いは14年前の夏
母がアルバイトしていたペットショップでした

生後半年ですでに大きくなりすぎて
なかなか飼い主があらわれませんでした
つまり売れ残っていた猫でした

猫が苦手だった母はサスケの世話をするのが苦痛でしたが
秋になったある日店長が
「○○さん(母の事)の家にお泊りしてこい!」
と言ったのがきっかけで
猫好きのオトウサンに見せてあげたくて
連れて帰ったらそのままウチに居る事になったのです

そしてサスケのおかげで
母もすっかり猫好きになったのでした



サスケ
今まで本当にありがとう
サスケの事は忘れないよ
きっとまた逢えるから
虹の橋でシズと一緒に待っていてね

明日は初七日の法要を慈光院さんで行い
サスケのお骨と共に帰ります

このブログのタイトルは
このまま「サスケの部屋」で続けます
サスケは母の心の中で生き続けていますから

  


Posted by サスケ母 at 16:05Comments(8)